墓じまいを行う際には、市区町村役場への届出が法律で義務づけられています。主な手続きは「改葬許可申請」であり、これなしに遺骨を移動することはできません。本記事では、市役所で必要となる手続きの全体像と、改葬許可申請の具体的な流れを解説します。
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届け出が必要な理由
遺骨の移動(改葬)は「墓地、埋葬等に関する法律」(墓地埋葬法)により規制されています。第5条で「改葬を行おうとする者は、市町村長の許可を受けなければならない」と定められており、許可なく遺骨を移動すると法律違反となります。
この法律は、遺骨の尊厳を守り、無秩序な埋葬や放棄を防ぐために設けられています。手続き自体は難しくありませんが、必要書類の準備には一定の時間がかかるため、余裕を持って進めましょう。
手続き一覧
| 手続き | 届出先 | 必要なタイミング | 費用 |
|---|---|---|---|
| 改葬許可申請 | 現在の墓地がある市区町村 | 遺骨を移動する前 | 無料~数百円 |
| 埋蔵証明書の取得 | 現在の墓地管理者 | 改葬許可申請の前 | 400円~1,500円程度 |
| 受入証明書の取得 | 改葬先の墓地・施設 | 改葬許可申請の前 | 無料~数千円 |
上記のうち、市区町村の窓口で行う手続きは「改葬許可申請」です。埋蔵証明書と受入証明書は、それぞれ墓地管理者と改葬先から取得します。
改葬許可申請の流れ
申請書の書き方
改葬許可申請書は、墓地がある市区町村の窓口で入手するか、自治体のWebサイトからダウンロードできます。記入する主な項目は以下のとおりです。
- 申請者の氏名・住所・連絡先
- 故人の氏名・死亡年月日・埋葬年月日
- 現在の墓地の名称・所在地
- 改葬先の墓地の名称・所在地
- 改葬の理由
遺骨が複数ある場合は、遺骨ごとに申請が必要です。ただし、自治体によっては1枚の申請書に複数名を記載できる書式を用意していることもあります。
必要書類の準備
改葬許可申請には、以下の書類が必要です。
- 改葬許可申請書(記入済み)
- 埋蔵証明書(現在の墓地管理者が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地管理者が発行)
- 申請者の身分証明書
自治体によっては、故人との関係を証明する戸籍謄本や、墓地の使用権者であることを示す書類を求められる場合もあります。事前に窓口に確認しておくと安心です。
提出から発行まで
書類を市区町村の窓口に提出すると、内容に不備がなければその場で改葬許可証が発行されるか、数日から1週間程度で郵送されます。自治体によって処理期間は異なるため、時間に余裕を持って申請しましょう。
発行された改葬許可証は、現在の墓地からの遺骨の搬出時と、改葬先への納骨時の両方で提示が必要です。紛失しないよう大切に保管してください。
注意点3つ
1. 申請先を間違えない
改葬許可申請は「現在の墓地がある市区町村」に行います。申請者の住所地ではありません。遠方の墓地の場合は、郵送申請が可能かどうかを確認しましょう。
2. 遺骨ごとに許可が必要
お墓に複数の遺骨がある場合、原則として遺骨1柱ごとに改葬許可が必要です。手間を省くため、すべての遺骨分の書類をまとめて準備しておくことをおすすめします。
3. 散骨の場合の扱い
改葬先が散骨の場合、改葬許可証が不要とされるケースと、必要とされるケースがあり、自治体によって判断が分かれます。散骨を予定している場合は、事前に自治体に確認してください。
郵送申請について
多くの自治体では改葬許可申請の郵送対応を行っています。遠方に住んでいて窓口に行けない場合は、以下の手順で郵送申請を進められます。
- 自治体のWebサイトから申請書をダウンロードし記入する
- 必要書類(埋蔵証明書・受入証明書のコピーまたは原本)を同封する
- 返信用封筒(切手貼付)を同封する
- 自治体の担当課宛てに郵送する
郵送の場合は窓口より時間がかかるため、2~3週間の余裕を見ておきましょう。不備があると返送される場合もあるため、事前に電話で必要書類を確認しておくと確実です。
よくある質問
Q. 改葬許可証の発行に費用はかかりますか?
A. 多くの自治体では無料で発行しています。一部の自治体では数百円の手数料がかかる場合があります。
Q. 改葬許可証に有効期限はありますか?
A. 法律上の有効期限は定められていませんが、自治体によっては「発行から6か月以内」などの運用ルールを設けている場合があります。
Q. 代理人が申請することはできますか?
A. 可能です。多くの自治体では委任状を添付すれば代理人による申請を受け付けています。墓じまい代行業者が代理申請してくれるケースもあります。
まとめ
墓じまいで市役所に届け出る手続きの中心は「改葬許可申請」です。申請には埋蔵証明書と受入証明書が必要で、提出先は現在の墓地がある市区町村です。遺骨ごとに許可が必要なため、複数の遺骨がある場合はまとめて準備しましょう。郵送申請にも対応している自治体が多いので、遠方の方も無理なく手続きを進められます。
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